鈴井孝史ブログ

準認定ファンドレイザー,学びや気づきをシェアします

【提案】一斉休校してもまだ工夫の余地ありますよね

小中高校の全国一律の一斉休校という要請がなされ、私の娘が通う品川区の小学校でも4月5日まで休校ということになりました。エビデンスがはっきりしないので納得できませんが、今からでもやれることをやっていければと思っています。

「休校」を決めたからといって、具体的に誰が何をどうするか、その中身についてはまだ工夫の余地はあると思います。そこで以下のような提案をさせていただきます。今時点で、現実的にやれそう、望ましいと思う内容にしています。インプットあれば改良していきたいです。

 

「休校」の内容についての提案

・在校生が希望する場合、主に自主学習などの目的で、教室や図書室を使えるようにしてください。


・学校の教員やそれに準ずる有資格者が校内の児童生徒を見守りをできるようにしてください。もし可能なら在校生の保護者でも可能なようにしてください。


・給食のために納品予定だった食材と献立で、直近の数日間は給食を提供してください。


・3月中旬に、低学年、中学年、高学年にわけるなどして、義務ではない任意の登校日を設け、生活の安定を図ることや、次学年への準備をすることを推進してください。


・年度末にICT機器の納入予定がもしあれば、その実施を早め、オンラインでのコミュニケーションやデジタル教材についての試みを始めてください。


・児童生徒をどう守り育てるか、各学校長からPTAや地域のサポーターに相談や協力を呼びかけてください。

参考

つくば市の対応を参考にさせていただきました。

https://www.city.tsukuba.lg.jp/kosodate/oshirase/1009743.html

 

千葉市長の対応も参考にしています。

https://twitter.com/kumagai_chiba

 

一斉休校の問題点は、2月28日朝の時点で駒崎弘樹さんが指摘していることによくまとまっています。

https://www.komazaki.net/activity/2020/02/post10121/

クラウドファンディングを何とか成功させた体験からわかったこと

先日プロボノでお手伝いしたクラウドファンディングが、ちょっとした困難を乗り越えて無事に目標達成しました。とても多くの学びを得たのでシェアしたいと思います。ほとんどファンドレイジング目線のお話です。

クラウドファンディング概要

私が関わらせていただいたのは「「貧困」だけじゃない!こども食堂のイメージ打破へ、新たな挑戦」という、こども食堂を支援するプロジェクト。

食べる・遊ぶ・笑うこども食堂

こども食堂は「貧困の子どもに食事を与える場所」ととらえることが多いと思います。でも、こども食堂の価値はそれだけでなく、「多世代が交流する地域の居場所」でもありますよ、ということを広めるため、従来のイメージを刷新するようなこども食堂を全国47都道府県で開催しようという試みです。NPO法人全国こども食堂支援センターむすびえと、東京おもちゃ美術館が協働しています。

特徴は
・目標金額は350万円、All or Nothing型
・期間は11月中旬から1月下旬まで
READY FOR SDGsによるマッチングギフト方式

・リターン重視ではなく寄付重視

クラウドファンディング成功の体験からわかったこと

スタートダッシュが本当に大切 

スタートダッシュ

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

 

クラウドファンディングが成功した事例の多くはスタートダッシュができている、と言います。開始直後の数日で10%や20%に到達していると成功確率がぐっと高くなるのだとか。

ところが私たちのこのプロジェクトでは、初日と2日目で2%にいくものの、その後かなりじりじりして、SNSでシェア祭りを強くプッシュすることでなんとか、開始後16日ほどで10%までたどり着くという、スロースタートでした。

スタートダッシュがうまくいかないと、SNSで発信するときにも自信が持てなかったり、訴求ポイントに迷いが出てメッセージがぶれたりします。クラウドファンディングのプラットフォームでも目立たなくなるので、悪循環に入りやすいです。

スタートダッシュがうまくいくための条件は、強くてユニークなコピー、目を引き分かりやすいビジュアル(画像や動画)、魅力的なリターンの設計、そして発信者・起案者の信頼感、など多数あります。

実際私たちも期間の途中で、コピーの変更、画像の差し替え、メインメッセージの再構築、ということを行いました。途中でやらずに済むように、支援者のペルソナを立ててヒアリングを重ねるなど、コピーやビジュアルを磨くこの大切さを改めて痛感しました。

有名人強し

いわゆるインフルエンサーはなんだかんだで強いですね。このプロジェクトの代表は湯浅誠さんですが、湯浅さんがSNSシェアすればリーチ数など桁が違ってきます。そして、フローレンスの駒崎弘樹さんと湯浅さんの対談記事を公開した時も、多くの方がページを訪問し支援につながりました。

readyfor.jp

有名人ではないにしてもSNSで強いプチインフルエンサーさんは結構います。私たちの場合、応援写真として様々なステークホルダーの方々のお写真(企画のロゴとリターン品と一緒の笑顔の写真)をSNSで日々公開していました。その時に、そのご本人や関係者がシェアしてくれてリーチ数がぐんと伸びることもあります。

アプローチ手段は多数必要

当たり前といえば当たり前ですが、クラウドファンディングを伝える媒体は多数必要です。発信者の切り口でわけて、起案者自身、コラボ団体、有名人支援者。媒体の切り口でわけて、SNS(FB,TW,etc)、メルマガ、DM、プレスリリース、その他。当然、読み手も異なるので、それぞれに合わせたメッセージが必要です。

今回の経験ではスタートダッシュ時点で「実際どんな人に、どんなふうに響くのか」の手応えを感じられずにいましたが、進めていくうちに徐々にわかってきました。このように試行錯誤でき、リソースを適切に投下するためにもアプローチ手段は複数走らせておく必要があります。

アプローチ手段は多数必要

StartupStockPhotosによるPixabayからの画像

リモートでのチームワークは可能だ

ここで組織論の話になりますが、今回私は、このプロジェクトメンバーの誰ともリアルで会ったことがありません。全体統括担当の方とzoomでのMTGを1回、そのほかSNS担当の方々と音声のみMTGを2,3回、他はチャットアプリとメールのやりとりのみです。全員が本業を他に持ち、それぞれの参加動機があり、それぞれ可能な範囲でコミットしています。共通の目標(=クラウドファンディングを成功させること)の下に、難しい局面でも、励まし合ったりアイデアを交換したりしてゴールに向かってきました。

もちろんリアルに会って、人柄やコミュニケーションの特性を知ったり、バックボーンを知ったりしたほうが、より早くより円滑になるかなとは思いましたが。

 

次が楽しみです

クラウドファンディングは近年非常に活発で、ファンドレイザーとしては必ず使う手法になると思いますが、とても良い経験をさせていただきました。この経験を役に立て他の場面でも挑戦してみたいと思いました。

 

 

『学校の「当たり前」をやめた。』(工藤勇一)を読んで

Amazonでもランキング1位になったこの本、読んだ方も多いと思います。私にとっても重要な一冊になりましたので、内容や感想などご紹介したいと思います。

千代田区立麴町中学校で、これまでの常識にとらわれない取り組みをしている校長・工藤勇一さんの実践とその考えをまとめたこの本。発売から5か月で第9刷発行となっています。 

 

読もうと思った理由

最初のきっかけは、このブログで何度も書いていますが、今年の正月、中学生の姪っ子に「どうして勉強ってするの?」と率直に聞かれたことから。その疑問に答えようといくつかの本を読んできましたが、そのなかで衝撃だったのは、苫野一徳さんの著書から。

「学校」をつくり直す|苫野一徳 - 鈴井孝史ブログ

「みんな同じ時間割」「みんな同じ教材」「みんな同じテスト」は「当たり前」ではない。

出典:学校をつくり直す(河出新書) 作:苫野一徳

 学校には、慣例ばかりで本質を考えていないものが多い、前例踏襲になり目的が見失われているものが多い、そういった指摘がされていました。そう言われてみればそうだなと思うもの、多くないですか? そもそもなんでやっているの?ってこと。

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StockSnapによるPixabayからの画像

そんな疑問に答えてくれそうなズバリなタイトル『学校の「当たり前」をやめた。』

そして本書は、ビジネス誌やテレビでも取り上げられ話題になっており、とてもユニークな教育や学校運営をしていることで有名になっていましたので、これはぜひと思い手に取りました。

印象的だったところ

第1章:目的と手段の観点からスクラップ(見直し)する

例えば生徒指導の場面で。

どうでもよいことなら軽く注意を促せばよい。逆に、命や人権に関わること、差別や暴力といった行為には厳しく対応し、自身の言動の意味を認識させる必要があります。

 例えば、「書く」という行為の指導の場面で。

(略)子どもたちは、作文を書く際に、「他者意識」を持つことが少ないと思います。何を意識しているかというと、担任に「褒められること」「評価されること」、あるいは「怒られないこと」です。もしこのような意識で書かれているとすれば、将来に向けた、文章を書き、考えを伝える能力が身に付けることにはつながりません。

そうそう、手段が目的化している指導や授業がいつの間にか増えてしまったのではないでしょうか。じゃあ、どんな学校教育がいいのだろうということで次につながります。

 

第3章:新しい学校教育の創造

社会とシームレスな問題解決型カリキュラム

 「非認知スキル」や「コンピテンシー」は、近年、話題になることが増えてきました。これらはとても重要な力であり、経験を通してしか身に付かず、しかし、一度身に付けると、その力は人生において繰り返し発揮してくれるものです。

それを育むため、ノート・手帳ガイダンスから始まり、ブレスト・KJ法などのスキルアップ合宿、ツアー企画取材旅行、模擬裁判、プレゼンテーション、などが1年から3年まで連続しています。感情をコントロールしたり、多様な人と協働したり、知識や技術を使いこなすことが求められたり、よりリアリティのある学びになるのではないでしょうか。

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fancycrave1によるPixabayからの画像

これらの他にも、第4章:「当たり前」を徹底的に見直す学校づくり、第5章:私自身が思い描く、学校教育の新しいカタチ、などが展開されます。どの部分も読みごたえ満点です。

 

これからのスタンダードになるのでは

著者の工藤勇一さん。教育再生実行会議委員、経済産業省「未来の教室」とEd Tech研究会委員等、公職を歴任されているとか。これまでの学校の当たり前を見直す、他者意識や目的意識で再構築する、社会とシームレスにつながり創造する。こうしたことがこれからの学校のスタンダードになれば面白い、いや、なってほしい。そう思わされる内容でした。

こちらのパネルディスカッションも一見の価値ありです。

「What School Could Be アン/カンファレンス」のパネルディスカッション - YouTube

 

長文になりましたが、お読みいただきありがとうございました。

映画『Most Likely To Succeed』を観てきました

21世紀にふさわしい革新的な教育を考える映画『Most Likely To Succeed』の市民自主上映会に参加し、観てきましたので、あらすじや感想を書き残しておきたいと思います。

作品紹介はこちらから⇒ http://www.futureedu.tokyo/most-likely-to-succeed 

 

あらすじ

そもそも今の学校教育システムは産業革命のころに作られ、その後120年以上変わっていないことを指摘します。工業化の時代にブルーカラーの労働者を大量生産するようなもの。その後、ICT技術は革新が進み、人間はチェスに負け、自動運転も実現し、AIやテクノロジーが飛躍的に社会を変えています。

ここで登場するのがアメリカにある High Tech High という公立の学校。取材対象は中高生。一年間かけて「プロジェクト」に取り組み、期末に行われる一般公開の展示会に向けて作品作りをしていきます。プロジェクトは、文明の勃興を大きな歯車で表現するものや、女性の自立の歴史をノーベル平和賞マララと重ねて表現する劇の制作など、一筋縄ではいかなさそうなものばかり。その過程は試行錯誤の連続で、とても濃密な時間となります。

予告編動画よりキャプチャ画像

予告編動画よりキャプチャ画像

そうして子どもたちが変化していく姿。そしてそれを導いていく先生たちの様子。またそれを見守る保護者。保護者はときに、教科書も無い定期テストも無い授業に不安の声をもらします。

そしていよいよプロジェクトの成果を発表する日を迎えます。そこには成功する子も失敗する子もいて…。

 

印象的だったところ

  • 「今の学校教育システムは120年以上変わっていない。工業化の時代の産物。」
  • 「教育は工場のようなものではない。教育は本来、ガーデニングに近い。子どもたちは自分の力で育つようになっている。ただその環境をどう整えるかだ。」
  • 「大人や教師は勝手に描いた子どもたちの完成図を捨てなきゃいけない。」
  • プロジェクトが無事に終わって子どもたちの成長を見守ったベテラン教師が、取材者に聞かれてこう答えます。「あの子だけじゃないよ。見てごらん、みんな入学したときとは別人のように見違えるようになっている。これだからこの学校の教師はやめられない。」

 

自主上映会という場

今回は、辻堂で行われた自主上映会に参加してきました。とても居心地のよい空間でリラックスして映画を観ることができました。

www.facebook.com

映画のあとには対話の場が用意されていて、子どもたちの未来のために何ができるか?というテーマで、次のアクションにつながる深堀ができました。

たぶんとても大きな変革の時にある学校教育。その変革を良い方向に加速していくために、関心ある人たちのなかで会話を重ねて考えを深め、実践に移していく。そして、そうした会話や実践のすそ野を広げていく。そんな活動が重要なんだろうと思いました。

自分が準備している企画に向けても、元気と勇気をもらいました。

taka23suz.hatenablog.com

『学校に頼らなければ学力は伸びる』(山本崇雄)を読んで

最近関心を持っている学校教育。読書会or映画上映会を準備中です。

【募集】”学校をつくり直す”映画上映会or読書会を一緒に企画してくださる方いませんか? - 鈴井孝史ブログ

そのなかで出会った本の感想などを書いておきます。

学校に頼らなければ学力は伸びる (SANNO BOOKS)

学校に頼らなければ学力は伸びる (SANNO BOOKS)

 

 

残念ながら今の学校には頼れない?

私も小学2年生の子の親。わが子の学校生活はそれなりに安定して子どもも楽しんでいて、先生方も優しく見守ってくださる雰囲気で心配はありません。ただ、ちょっと物足りないかも…と思うのも正直な気持ちです。

一般論で言えば、学校とリアルな社会を比較してみると…

  • 学校で出る問題は、指定された範囲から与えられるけど、大人のリアルな社会では、課題を自分たちで設定する
  • 学校ではカンニングはダメだけど、リアルな社会では周りとコミュニケーションしまくり
  • 学校でわからないときは先生がいるけど、リアルな社会ではフィードバックをくれる人を自分で探す

立教大学 中原淳 ブログより

やっぱり社会から見た今の学校てちょっと古くて硬直的かも。学校ってそういうものでしょ、と思いたくなる気持ちも湧いてくるかもしれません。ですが、伸び盛りの子どもたちが毎日のほとんどの時間を過ごし、信頼を置いているはずのところを諦めるなんてやっぱりできない。そう思うのです。

 

もし学校がすぐに変われないなら生徒が変わるしかない

そこで本書は提唱します。「自律型学習者」になることを。

自律型学習者とは、自分の「学び方」を手に入れ、自分をコントロールしながら自発的に学び、成長していける人のことだ。

これは社会人として生きる大人も全く同じですね。めまぐるしく変化するこの時代。追われるように生きるより、自分で舵をとり、自分で航路を決めた方が楽しいに決まってます。

 

でも自律型学習者なんてそう簡単か?

そもそも子どもは意欲のかたまりではないでしょうか?

米国の哲学者ジョン・デューイによれば、そもそも子どもには「知りたい」「作りたい」「コミュニケーションしたい」「表現したい」という4つの欲求があります。

そんな子どもたちに、静かにしなさい、とか、よく聞いてなさい、とかばかり言うのはなんだかちょっと違いますよね。

ちなみに新しい学習指導要領でも授業改善のために、「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の視点が謳われているそうです。子どもの本来の欲求に沿っていますね。

 

じゃあどうやって自律型学習者になるか

著者は「教えない授業」というキーワードで本を出され、その実践で軒並み生徒たちの学力を伸ばしている現役活躍中の先生です。具体的に中高生が取り入れられるノウハウが詰まっています。一例を目次から引用しつつ…

  • ワクワクする問いを作る
  • 魔法のノートを作る
  • わかったことを図解する
  • 自分の意見をまとめる

などなど。こうやって読むとビジネスの場面ではわりと当たり前な感じ。目的・目標がワクワクしないとモチベーション続かないし、対象をしっかり観察・分析しないと表面的な理解しかできないし、わかったことをアウトプットしたりコミュニケーションにつなげないと成果にならないし。

 

これからの時代を生きるために

本の帯にこうあります。「教えない授業」から生まれた幸せになる勉強法

私が学校教育に関心を持ち本を読み始めたきっかけは、姪っ子に「なんのために勉強ってするの?」と聞かれたことでした。そのとき私はこう答えました。「幸せになるためだよ」

だからこの本を中学2年生の姪っ子にプレゼントしようと思います。

 

次はこんな本も買いました。これもまた後日紹介します。

 

 

 

 

ファンドレイジング・日本2019のPRパートナーになりました

こんにちは、鈴井孝史です。私がファンドレイジングというものに出会ってもう5年くらい経つのですが、当初からずっと参加したくて参加できなかった「ファンドレイジング・日本」に参加申し込みすることができました。そして、ファンドレイジング・日本2019(FRJ2019)のPRパートナーにもなりました。そんなわけでこのイベントについて簡単に紹介です。

https://jfra.jp/frj/index.html

FRJ2019ウェブサイトより

FRJ2019ウェブサイトより

そもそもファンドレイジングとは

そもそもファンドレイジングって何か。民間非営利組織がその活動や組織基盤強化のために寄付やその他の方法で資金調達することが狭義の意味ですが、少し広義にとらえると、共感をベースに仲間を増やし、組織を成長させ、社会課題の解決に人々の参加を促す、そんなダイナミックな活動とも言えます。

そしてファンドレイザーとはその担い手。アメリカでは職業としても確立しています。日本でもソーシャル界隈ではその名が知られるようになりましたが、日本国内の有資格者はまだ1000名程度です。

 

ファンドレイジング・日本2019とは

ファンドレイジング・日本は、国内外の第一線で活躍するファンドレイザーが最新の取り組みを紹介するセッションがびっちり。丸2日間、60セッション、130人のスピーカー、参加者1500人超だそうです! 組織やセクターを超えて集まっていて、学び合い、高め合い、刺激を与えあえる、出会いに満ちた場。でも実は、参加者の4割ほどは初めての参加だそうです。

 

開催は9月!まだ申し込みできます!

開催は9月14日(土)15日(土)。早割は5月31日(金)までだそうです。興味のある方はぜひぜひ覗いてみてください。楽しいですよ。

ファンドレイジング・日本2019

https://jfra.jp/frj/index.html

【本のレビュー】「学校」をつくり直す|苫野一徳

とても刺激的な一冊に出会いました。「学校」をつくり直す(著:苫野一徳、河出書房新社)です。

  

「学校」をつくり直す (河出新書)

「学校」をつくり直す (河出新書)

 

 

感想

例えばご自身のお子さんが小学生で、「目まぐるしく変化するこの時代で、学校ってこのままでいいのだろうか、まずいよね」など薄々感じている保護者の方は絶対読んだ方が良いです。同じように、「これではいけないので、変えなければ」とお考えの先生や教育関係者の方々にも是非お読みいただきたいです。

こちらの本、苫野一徳さんのこれまでの主張をまとめた集大成のようなものだそうですが、特徴的なところがあります。それは「そうはいっても…」と予想される批判にあらかじめ反論していることです。「こういうことを言うと必ずこんな意見がありますが、そうではないんです」という具合に。

なのでとても納得感が高く、そして、ますますじゃあやっぱり「学校をつくり直す」しかないね!となります。ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。

 

【予告】読書会または映画上映会を準備中です

ひとつ前のブログに書きました。これから少しずつ準備します。 

taka23suz.hatenablog.com

  

これから読んでみたい本

この本がきっかけで学校教育に携わる方々の中では色々なチャレンジが進んでいることを知りました。これから読んでみたい本を少しだけ紹介します。

 

学校に頼らなければ学力は伸びる (SANNO BOOKS)

学校に頼らなければ学力は伸びる (SANNO BOOKS)

 

 Amazon内容紹介より一部抜粋

成績が伸びないのは学校(会社)のせいでも、先生(上司)の教え方が悪いからでもありません。むしろ、学校や先生に頼るのはやめませんか?

日々、めまぐるしく変化する世の中で、「学校」だけがリアルな社会から乖離しています。

(中略)ですから、そんな学校や先生にいつまでも依存していてはいけないのです。では、学校や先生に頼らず学力を伸ばすには、どうすればいいのでしょう?

その方法は、ただ一つ。
あなたが、自分で問いを見つけて解決していく「自律型学習者」になることです。そうすれば、どんな学校に通っていても、どんな先生に習っていても成長できます。

  

まんがで知る未来への学び――これからの社会をつくる学習者たち

まんがで知る未来への学び――これからの社会をつくる学習者たち

 

  Amazon内容紹介より一部抜粋

いまこの国で行われつつある「教育改革」が目指すものとは何か?

受験と部活動に明け暮れる中学校と時代に取り残される地域社会。働き方も生き方も新たな局面を迎えたいま、学校と社会全体が向かうべき方向とは――。

教師(元小学校教頭)である著者が実感を込めて描くリアル・ストーリーです。

自分の中で興味深いテーマが広がってきています。楽しみです。