欠席者目線で見る?ファンドレイジング・日本2018の魅力
ファンドレイジング・日本という、ファンドレイジングの最新事例や、世界の潮流、地域ネットワークを知り、学び、出会うことのできる、熱気に溢れる大会があります。
毎年すごく行きたいと思いながら色々な都合が合わず未だに行けていない、私にとっては渇望している2日間です。
先日、大盛況のうちに幕を閉じたとのこと。参加できなかった私から見た魅力的なセッションの紹介をして、ファンドレイジングの潮流について、少し考察してみたいと思います。
魅力的なセッションの数々
《なぜ、あの人の言葉は心に響き、共感を得るのか。》
キング牧師やオバマ大統領のスピーチにも使われている「コミュニティ・オーガナイジング」というストーリー・テリングの方法についてのセッションです。プロジェクトの成否のカギは、極端な話、いかに協力者を巻き込めるか、にあるとも言えます。
私個人の課題として、自分の想いを起点に、上手く周りを巻き込めないということがあるので、この点を克服すべく参加したかったです。
《社会変革を生み出す「コレクティブ・インパクト」とは?》
コレクティブ・インパクトについては以前用語解説的ブログ記事を書きました(セクターを超えて。「コレクティブインパクト」と「トライセクター・リーダー」 - 鈴井孝史ブログ)が、その最新動向が聞けるセッションです。
登壇された藤沢烈さんの指摘も大変興味深いです。
藤沢烈 BLOG: コレクティブインパクトと官民協働の似て非なる点。(3月19日)
「コレクティブ・インパクト」と似た概念に、「官民協働」がある。しかし日本の官民協働の代表例は80-90年代の「第3セクター」であり、00年代の「指定管理者制度」。いずれも行政主体であり、コスト削減が主な目的であったことが共通点。「コレクティブ・インパクト」は民間主体の取組で、社会的成果の最大化を目指している点が特徴。
《コミュニティ財団が生み出すソーシャル・イノベーションの未来》
特定のNPOによる地域をまたいだテーマ別活動も大事です。と同時に、地域の多様な主体による多様な活動が複数同時に存在することも大事です。それにより1+1=3 になるようなそんな効果が期待できるからです。
そうした、地域の小さくても色々な活動を支えるのがコミュニティ財団です。これは私もまだまだ勉強したいテーマです。
ファンドレイジングの潮流とは?
最近、NPOも吸収や合併があり得るよねとか、NPOも生き残りをかけた時代に入るよね、などの話を聞きます。そんな時代、ファンドレイジングのみならずNPO経営を成功に導くため、バックオフィスの効率化や、マーケティングオートメーション、働き方改革は待ったなしの課題と言えそうです。
またセクターを超えた協働はますます必要性が高まり、そのための人材育成や、評価手法の整備、表現方法のブラッシュアップなどが求められていくと思いました。
最後に
そんな感じで長文失礼しました。ファンドレイジングの勉強を始めた頃からずっと行きたい大会。一度も行けてない悔しさをバネに? 今日の記事を書いてみました。
何かの役に立たば、私も欠席冥利?につきます。