【本のレビュー】はじめよう、お金の地産地消

はじめよう、お金の地産地消――地域の課題を「お金と人のエコシステム」で解決する https://www.amazon.co.jp/dp/4862761674/ref=cm_sw_r_cp_api_M.CHzbZDSV9JG

 

NPOバンクやコミュニティ財団がどのようなに運営されているか、それによって地域にどのような変化をもたらすか、興味のある人には大いに役立つ本です。

例えばこんな内容があります。
なぜ10年間貸し倒れゼロか。
・面談審査では30人で取り囲み、88のチェック項目があり、訪問調査もする。地域金融機関も驚くほど丁寧で真剣な審査を経ているから。
・お金を貸した後にも、伴走型支援としてボランティアなどが継続的に、成長段階に応じた関わりをするから。

また非営利活動の定量的定性的な価値を測る方法として、社会的インパクト評価、SROIやロジックモデルなどの実例が複数掲載されていて、理解の助けになります。実践10年の経験の厚みを感じます。

著者が代表を務めるNPOバンクやコミュニティ財団では、そうした金融が中心となって「お金と人のエコシステム」ができていることが伝わってきます。実例が豊富に紹介されており、本来、地域金融機関が担っていた、地域の課題解決のために経済を回す、人も動く、というメカニズムがすんなりと頭に入ってきます。

この分野においては入門的必読書だと思います。