鈴井孝史ブログ

準認定ファンドレイザー,学びや気づきをシェアします

NPO親子はねやすめの総会に参加しました

NPO法人の総会というものに参加したことがありますか? どういうものか想像できますか? 私がプロボノとして関わっているNPOの総会に参加したので、そのことを紹介いたします。

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NPO法人「親子はねやすめ」の総会で、活動を詳しく知る

親子はねやすめは「明日のために、元気にやすむ」をキャッチコピーとする、重い病気や障害を持つ子どもやその家族を『休息』という側面から支援する、医療・福祉系NPOです。私はプロボノとして広報などのお手伝いをしています。

www.haneyasume.org

総会ではまず2017年度の会計報告と活動報告がされました。主なところだけ抜粋して。

 

レスパイトケア旅行の積み重ね

病気や障害を持つ子ども自身とその親なども参加する、宿泊を伴う「レスパイトケア旅行」は、初回から続く長野県筑北村で8月に実施したのに加え、10月にも仙台市秋保という場所でも行われました。

新企画、きょうだい児向けスキー体験

親は、重い病気や障害を持つ子どもにかかりっきりになりがちで、きょうだい児は寂しい思いをしたり、さまざまな経験が少ない、まして遠出をすることも難しいということがあります。

そこで新企画はスキー体験。スキーをしたことがなかった子どもたちが、旅行2日目には全員が自分一人で滑れるようになったそうです。

子どもの貧困などと共通することですが「機会さえあれば…」ということは本当に多いと実感します。

もうひとつ新企画、農業体験

栃木県佐野市での農業体験に取り組んでいます。これは私が会社で関わっていたイベントとも同じこと*1。農業を体験し親しむことはさまざまな可能性を含むと思うので、個人的にもぜひ続けていきたい活動です。

 

カナダでスタンディングオベーション

もうひとつとても勇気づけられる報告が。アドバイザリーボードのお一人であり、団体設立時から多大な支援をいただいている前田浩利医師が、カナダで医療関係者向けに講演を行った時のこと。親子はねやすめの活動紹介動画(英訳付き)を流したころ、百数十人の聴衆からスタンディングオベーションが湧き起こったとのことです!

小児医療が世界トップレベルの水準に達した日本のこうした取り組みが、海外にも驚きをもって迎えられる。その波がすでに起きているということがわかります。
前田医師については、ちょうどNHKハートネットTVでも番組になり、その放送がありました。6月27(水)午後1時05分から再放送がありますので、ぜひご覧ください。

www.nhk.or.jp


また「医療的ケア」についても、26(火)28(木)と続けて取り上げられていますので、要チェックです。

www.nhk.or.jp

 

感想「総会は大事だけど、もっと大事なものがある」

ま、当たり前かもしれないけど。

総会は重要な決定機関ではあるが瞬間的な通過点でしかない

NPOも会社も共通ですが、総会は通常一年に一度、様々な重要案件を決めることのできる決定機関ではあります。ですが実質的に大切なことは、日常的な活動の中で積み重ねるように決まってきています。

この先の親子はねやすめが、どれだけポジティブな社会変化を生めるのか、それは総会以降の日々で、私を含むメンバーが具体的に何をするかにかかっています。改めて襟を正す思いです。

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善意の支援のありがたさを実感

親子はねやすめは財政基盤が盤石とはいえません。大口の法人からのご寄付、大口の助成金、などに支えられています。仮にそちらの方針が変わってしまえば、とたんに経営がたちゆかなくなります。リスクヘッジも兼ねて、小口でも定期収入となるマンスリーサポーターを増やそうとするのが寄付収入型NPOの定番モデルです。

また現金での支援に限らず、場所の提供、物品の提供、労力の提供、知恵の提供、人脈の提供など、有形無形の支援を上手にいただくことが重要です。それが団体を差別化するポイントになってくるだろうと改めて感じました。

 

そんなわけで、総会を終えてまた新たな活動が始まっています。私もプロボノとしてがんばります。ふぅ今日もブログが長くなりました。お読みいただきありがとうございます。

*1:www.daichi-m.co.jp/csr/14812/