ファンドレイジングの始めにはドナージャーニーマップを書いてみよう
春。新しい一年が始まりましたね。
始まるといえば、プロボノとして、あるNPOのwebサイトリニューアルに関わり始めたことは以前書いたとおりです。(節目の日。偶然にも39歳の誕生日に終えることと始めること。 - 鈴井孝史ブログ)
今回のwebサイトリニューアルの目的は、支援者を増やすこと、つまりファンドレイジングです。この戦略立案過程では、マーケティングには必須のカスタマージャーニーマップならぬドナージャーニーマップを作ることが重要です。今回それを学んだので、簡単にまとめておきます。
ドナージャーニーマップとは
カスタマージャーニーマップは、想定顧客=ペルソナが商品やサービスにどのように接点を持ち、どんな体験をし、どうなっていくのかを俯瞰的に見た見取り図であり、また望ましいサービスの設計図だったりもします。ファンドレイジング文脈ではそれをドナー=寄付者に置き換えているだけです。
参考:カスタマージャーニーマップとは〜作成するために最低限知っておきたい基礎知識と活用事例|ferret [フェレット]
ドナージャーニーマップを作る目的
- 団体内で認識を揃えるため
- 顧客目線で考えるため
- 戦略がブレないため
マーケティングでは常にそうですが、「誰に、何を届け、どうなっていただきたいか」を考え続けることが重要です。そのためにも顧客からの目線に立ち、自団体が提供するコンテンツの在り方やタイミングやつながりを精査することが大切です。ドナージャーニーマップはそれを考えて整理するフレームワークであり、認識共有ツールなんですね。
実際にNPOのHPを題材に作ってみた…
先日受講したセミナーでドナージャーニーマップを作ることが課題でしたので、プロボノ先のwebサイトを題材に、ファクトに基づかず想像で(^ ^)書いてみました。
横軸には「認知」「興味・関心」「比較・検討」「行動」といった段階をおきます。縦軸には「接触ポイント」「行動」「思考」といった要素をおき、あわせて「コンテンツを届ける方法」も書いています。
また今回は、横軸方向に進んでいるかを把握するため、例えば「サイトの複数ページが閲覧された」とか「資料ダウンロードされた」とかの基準を設けています。
ファンドレイジングの始めにはドナージャーニーマップを作るといい
先述のとおり巻き込みたい相手が誰で、何をどう届けるかを整理し共有するにはとても重要なツールです。たぶん走り始めたときには想定と違うこともあるでしょう。そのとき次の打ち手を考えるための基礎資料にもなると思います。
私もプロボノ先と議論してみたいと思いました。
今日はそんなところで。