鈴井孝史ブログ

準認定ファンドレイザー,学びや気づきをシェアします

【本のレビュー】フューチャーセンターをつくろうー対話をイノベーションにつなげる仕組み

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なぜ読もうと思ったか

帯に「未来志向のファシリテーター必読!」とあって2つの理由で興味を持ちました。

 

まずひとつは「未来志向」ってどういう意味だろう?と思ったこと。ちょうど私自身、少し前にストレングスファインダーの診断を受けて、ストレングス(強み)*1に「未来志向」とありましたので、これは何か関係があるかもしれない、と思いました。

 

もうひとつはファシリテーター必読」とあったこと。ファシリテーターという役割には2000年頃から馴染みがあり、自分もそれなりの経験はしていましたが、そういえば最近仕事の場面では有効に使えていないし、スキルも全然磨かず錆びつかせてしまっているという反省がありました。

 

内容は

フューチャーセンターとは

まず言葉の意味として、フューチャーセンターとは、(本書では安易な定義づけを避けていますが)要約すると「組織を超えて多様な人々が集まり、解くべき社会課題について、未来志向でアイデアを考え、関係性を作り、行動につなげるための"場"」です。

それは施設である必要はありません。校舎だけがあっても学校にはならないように。校舎と先生と教育プログラムが揃って機能している学校のように、フューチャーセンターにもファシリテーターやセッションが必要です。

 

未来のステークホルダーとの対話

「未来のステークホルダーとの対話」この言葉の意味は、今現在は、ある固有の立場同士の関係性である誰かと誰かが、フューチャーセンターでの対話やそこから始まる活動を通じて未来のステークホルダーになる、という意味合いだと捉えました。

この考え方が斬新で面白いですね。

 

読んでみての感想

未来志向の対話や議論を適切に行うために、ファシリテーターがとるべき行動やふるまいについて、実践的アドバイスがたくさん紹介されていて充実していました。

自分が知ったかぶりしていたファシリテーターという役割や職能は15年以上も前のもので、主にまちづくり現場でのアイデア出しや意見出しのワークショップでのファシリテーションでした。

今回、より複雑化した社会において、セクターを超えて取り組むべき課題に対して使われる手法を知り、ぜひ何かの場面で自分も取り入れたいと感じました。

 

 

*1:無意識に繰り返し現れる思考、感情、行動パターン、すなわち、自分の特徴、才能=強みの元